2021.02.26 Friday
素顔のとくしま、紡ぐ物語『めぐる、』の話
昨年創刊した『めぐる、』
隔月発刊で早3号目。すっかり出遅れてしまいましたが
こちらの表紙のアートディレクション、デザインなどを担当しています。
「今、雑誌を創刊ですか。」と方々で言われた、とはここだけの話ですが ^-^;
今の時代、だからこそもう一度 “本” にこだわりたかったと言う想いがあります。
情報過多と言われる時代に私たちは
毎日浴びるように情報を取り込み、そして廃棄しています。
最新の情報が次から次へと流れていく中で、
少し立ち止まり本当に良いと感じる情報を見つめ直すことは
今の時代にこそ大事なことなのかもしれません。
この本のコンセプトは「素顔のとくしま、紡ぐ物語」
編集者が徳島を巡って感じたこと、発見したものを丁寧に紡いでいます。
その時、その場所、そのタイミングでしか出会わなかったであろう情報は
ネットで調べるとすぐに出てくる使い勝手の良い便利な情報ではありません。
使い捨ての情報ではない、残し紡いでいく情報と向き合うことで
知ってるようで知らなかった自分たちの住む場所のことを改めて知り
「何もない場所」ではなく「素敵な場所」として
自分たちの言葉で伝え、縁を紡いでいけるように。
そんな想いの詰まった1冊が「めぐる、」です。
3号目の特集は「紙で伝える」。
デジタル全盛の時代にあえて紙で伝えることを
選んだ人たちの想いを綴っています。
この号では僕自身も “名刺” を題材に、デザイナーとして
紙で伝えることについて執筆をしています。
お伝えできていなかった『めぐる、』
創刊号は「喫茶店は好きですか?」。
徳島には昔からたくさんの素敵な喫茶店があります。
おしゃれなカフェの最新情報はありませんが
その時代、時代を刻んだお店の今を。
そして徳島の今を垣間見ることができる一冊です。
2号目は、世界を旅する写真家 石川直樹さんの
写真が表紙の「旅を感じる時間」。
日常の中に散りばめられた、ふとした時に感じる
「旅の瞬間」を紡いでいます。
『めぐる、』はwebからの購入も可能ですので
遠方の方もぜひ手に取ってもらえると嬉しいです。